日々平穏

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なんちゃって美食家を目指して

炭の使い方と効果に関する考察

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ここ一月程仕事と健康面で色々とあり、ブログの更新ができませんでした。

 

 

取り敢えずは一区切りがついたので、また再開したいと思います。

 

 

再開第一弾が「炭」についてです。

 

 

丁度親兄弟に勧められて調べてみたので、それをまとめてみようかと思います。 

 

 

 

 

 

「炭」とは

改めて調べてみると以下の様になります。

 

 

有機物が燃焼により炭化し得られる、炭素を主成分とする可燃物」

 

 

原料は石炭や泥炭、木炭や竹炭等があり、最近では破棄される植物等を再利用した炭が販売されています。

 

 

燃焼により一酸化炭素を生じるため、屋内での使用には十分注意が必要です。

 

 

しかし今回取り上げるのは「活性炭」であり、燃料としての炭ではありません。

 

 

どう違うのかというと、精製の際の温度が異なるようです。

 

 

一般的な炭は300度前後で熱することが多く、日本の高品質な備長炭等は700度以上という高温で作られます。不純物が少ないため火力が安定し燃焼時間も長いことで世界的にも有名なんだそうです。

 

 

活性炭は950度近くで燃焼することで生成される高温炭化法で作られます。

 

 

高温で熱することで微細な孔が形成され、それが様々な効果をもたらすようです。

 

 

 

活性炭の効果

2019年に食炭がブームだったたそうです。

 

 

海外のセレブやインスタグラマーが発信源で、チャコールダイエット、チャコールクレンズ、デトックス等で広まったようです。

 

 

その機序としては、活性炭の微細孔に強力な吸着効果があり、それが汚れや不要な成分を取り除くというものです。

 

 

これは比較的理にかなっており、医療分野でも薬物過量服用の際の活性炭投与や、慢性中毒に対する解毒や整腸作用等で既に効果が確認されています。

 

 

また動物実験ではありますが、慢性腎不全のラットに活性炭を投与した実験が報告されています。

 

 

慢性腎不全の状態では腸管のバリア機能低下や全身の炎症性サイトカイン(免疫物質)上昇が確認されていますが、それが部分的にも改善したというものでした。

 

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

無論動物実験であり、文献一つで全てを語れないことは言うまでもありません。

 

 

しかしヒトを対象とした報告が幾つかあり、腸管ガスの減少や便の性状改善等も報告されています。無視はできないと考えられますが、証拠は不十分なのが現状な様です。

 

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

吸着効果以外はほぼ健康的な報告はなく、ミネラルが摂れる等の記載はあるものの、根拠のない情報であることが多いのが実情です。

 

 

 

炭摂取による副作用

少量の摂取では基本的に問題がありません。

 

 

しかし一部の方や、大量摂取では健康被害が報告されています。

 

 

 

活性炭は一部の薬剤を吸着してしまうため、飲むタイミング次第では効果が減弱する危険性が考えられます。

 

 

可能性がある薬剤は以下があります。

 ・消炎鎮痛薬(NSAIDs)

 ・抗うつ薬/抗精神病薬

 ・カルバマゼピン(抗てんかん薬)

 ・抗マラリア

 ・カルシウム受容体阻害薬(降圧薬)

 

 新規に発売されている薬剤では関連性が分からないものもが殆どです。持病があり薬剤を内服している方は注意が必要して下さい。

 

 

大量/慢性的な摂取で以下の様な報告があります。

 ・便秘症

 ・腸閉塞

 ・腸管穿孔(せんこう) 穴が開くこと

 ・電解質異常 小児や量によって起きうる

 

 また高齢者では、腸管の蠕動(ぜんどう;運動のこと)が弱い方が多く、余り推奨されません。

 

 

 

飲む際の注意事項と個人的感想

以下に注意事項をまとめます。

 ・薬を飲んでいる人は控える

   せめて飲むタイミングをずらす

 ・高齢者と小児はあまり推奨されない

 ・食物と一緒に取ると効果は薄い

 ・牛乳とエタノールは効果を弱くする

 

 

上記を踏まえで個人的な考えをまとめます。

 

 

まず、一定の効果はあると考えます。

 

 

前述の様な報告もそうですが、日本でも古来から利用されていたことを考えると、全く効果がないという根拠もないためです。

 

 

しかし、流行っているような粉末を飲む習慣が良いのかは疑問です。

 

 

長い歴史の中で自然と炭を摂取することはあっても、加工し精製して毎日一定量摂取することはなく、やや不思議な光景に映ります。

 

 

近年の健康ブームもそうですが、試験管内での出来事や一部の報告をもって効能を高く歌い、商業化される事が多いです。

 

有名なのは肥満に対する茶カテキンで、根拠となるデータが余りに弱いのは御存じの方もいると思います。

 

 

サプリメントも同様で、殆どの商品には期待している程の効果がないのは有名な話です。興味がある方は以下を参照して下さい。

 

 

「食品に関するリスクコミュニケーション」

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/food_safety/risk_commu_2017_005/pdf/risk_commu_2017_0005_171226_0001.pdf

 

 

また、医薬品ではない商品に薬効があってはいけないという法律があります。そのため保健用食品等が効果がないという遠回しの理由にもなります。

 

 

そのため、昔の人が利用していたような方法で摂取してみようと考えています。

 

 

よく分からないデータに基づいた商品より、伝統的な方法が勝る事があるためです。

 

 

まず一つ目は歯磨き粉です。昔は口腔内の洗浄に炭を使用していました。

 

 

フッ素等は入っておらず、再石灰化は期待できませんが、3回の内1-2回を炭入りの歯磨き粉に変えてみようかと思います。

 

 


 

 

 

二つ目は米や粥、パスタを作る際に炭を入れてみようと思っています。

 

 

炭自体を少し摂取することにもなりますし、美味しく炊き上がるためです。

 

 

炭を入れることで塩素の除去や余計なにおいが無くなる事だけでなく、遠赤外線効果で熱の広がりが一定になり美味しく炊き上がるそうです。

 

 


 

 

 

 

効果に関してはまた記事にして報告します。

 

 

温故知新、賢く生きたいものです。

 

 

ではまた

コロナウイルスワクチン接種報告01+α

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先日コロナウイルスワクチンの二回目を接種しました。

 

 

その経過について記載します。

 

 

加えてワクチンに関する情報の更新も書こうと思います。

 

 

一回目は以前の記事を参照して下さい。

 

 

khachi.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

接種後の経過

一度目に接種した副反応として軽い筋痛があるのみで、数日で消失しました。発熱もなく、軽症であったと思います。

 

 

一回目の摂取から20日経過し、14時30分に二度目の摂取を行いました。接種部位は前回同様左三角筋です。

 

 

接種直後から接種部位の重さを感じました。痛みはあまりなく、30分を経過してもアレルギー反応はみられませんでした。

 

 

1-2時間すると、頭がぼうっとし、後頚部に違和感を感じました。発熱はなく、接種した左腕が少し重く感じていました。

 

 

18時頃に帰宅したあたりから、上記重さが強くなり、接種部位に痛みが出るようになりました。

 

 

腕が上がらない程ではないものの、明らかに前回よりも強い反応であることが分かりました。接種部位が硬く腫れ、全身の怠さと軽度の吐き気が出現しました。

 

 

眠れないほどではなく、解熱薬のカロナールロキソニンを内服し就寝しました。

 

 

翌日朝になって、嘔気はなくなっていました。しかし全身が重く、眠気が強いため何もできず横になって過ごしました。

 

 

食事を作るのも面倒で、宅配とあり合わせで済ましたほどです。

 

 

仕事も休みごろごろとしていました。

 

 

接種二日目からはそういった症状が軽減したものの残存し、その翌日に当直業務があったため大事を取って仕事も休みました。

 

 

上記経過の中で、他には便が少し柔らかかったようですが、あまり気になりませんでした。一部報告であるような重篤な副反応はなく、しびれや頭痛、麻痺なども見られていません。

 

 

 

ワクチン接種についての情報更新

報告では、アレルギー体質であったり、症状はないが感染していた不顕性感染(ふけんせいかんせん)で副反応が強く出るようです。

 

 

私はアトピー性皮膚炎がありますが比較的落ち着いており、あの反応からは不顕性感染もなかったのでしょうか。症状が重い人は40度近い発熱でうなされるそうです。

 

 

御存じの通り、COVID-19に感染した患者の殆どは不顕性感染で終わります。症状があっても軽度で、本人が気が付いていないことも多いのです。

 

 

副反応や有効性は日本感染症学会がまとめているので、気になる方は見てみて下さい。

 

 

一般社団法人日本感染症学会

「COVID-19ワクチンに関する提言」

https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2102_covid_vaccine_2.pdf

 

 

 

また、先日アメリカ疾病予防管理センターCDCがワクチン接種のガイドラインを更新しました。

 

 

接種後10日経過すれば公共機関以外でのマスク着用は必要ないとのことです。

 

 

www.cdc.gov

 

 

ワクチン接種者同士では、食事の際も三密を守る必要はなくなります。それでも有効性が90%前半であることを考慮すると、非接種者や感染者と濃厚接触すれば感染は成立してしまいます。

 

 

マスク同様完全ではないので注意は必要ですが、行動は大きく変えることができます。私も5月28日以降は、接種した友人同士で外食が可能だと思うと気分も上向きます。

 

 

このバッチは買う必要がありそうです。

 

 

 

ワクチンの接種状況

まずは国内の状況です。

 

 

日本は5月21日時点で552万8513人が接種しています。その内246万人が二度接種しており、接種回数は少ないながら確実に増えています。

 

 

いわゆるエッセンシャルワーカーで二度目の接種がやっと終わったところで、高齢者は勿論、持病のある方にも十分に行き渡っていません。

 

 

 

詳しくは以下のサイトが詳しいです。

 

 

vdata.nikkei.com

 

 

次は世界の状況です。

イスラエルが最も多く、全人口の5割が二度の接種を終えています。レストランも開き、5月20日新規感染者数も42人と非常に少ないです。

 

 

下図は「Business Insider」から引用した「ワクチン接種状況」です。

 

 

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www.businessinsider.jp

 

 

日本が非常に低いことは一目瞭然です。

 

 

この事実自体は悲しいことですが、これを批判にのみ使用する風潮はあまり好きではありません。

 

 

私がそう思っている理由には以下のようなものが挙がります。

 ・日本は感染者数/死者数が少ない

 ・医療体制は他国より手厚く優れている

 ・mRNAワクチン開発中断とワクチン嫌い

 

 

感染者数が少ない

いわゆるFactorXですね。某内閣参与の経済学者さんの「さざ波」発言が随分と騒がれていましたが、あくまで数字上はそういえなくもないです。

 

 

言い方や、語尾に「ww」等を付けたことは問題です。しかしあれだけ騒がれたのは、あの方がメディア批判を多くしていることや、現政権を批判するだしになるとして利用された向きが強い気がしています。

 

 

感染者数が多い地域により多くワクチンを配布するのは当然ですし、そういった地域を差し置いて多量にワクチンを獲得すると、それはそれで批判されそうです。

 

 

Twitterでも、日本にはワクチンいるのか?と発言している外国の方もいました。無論必要ですが、海外からはそう見られているということです。

 

 

 

医療体制が優れている

病床数確保の見通しが甘いことや、コロナ診療に協力しない医師が多いことは周知の事実で、問題です。

 

 

結局補整予算も組んだのに全く使われず、数十億円かけて作った病院を使わなかったりと、東京と大阪の首長のやり方には疑問しかありません。

 

 

しかし、医療へのアクセスが容易で、どの地域でもある程度同一の診療を受けられることは、世界的にみても優れているそうです。

 

 

医薬品の供給を海外に頼り、不足することが多くなっている昨今でも、比較的物資も恵まれていることもそうです。

 

 

日本が先進国ではないという言葉をよく見ますが、他国から見ればそうは見えないという意見も多いです。

 

 

最近だと、帰化した豪州人の医師がTwitterで同様の発言をしていました。興味があれば探してみて下さい。自己評価が低いのは日本人の癖ですね。

 

 

 

mRNAワクチン開発中断とワクチン嫌い

先ずは次の記事を読んでみて下さい。

 

www.tokyo-np.co.jp

 

 

珍しく東京新聞の記事を読みました。

 

 

要約すると、ワクチン研究を軽視した結果、予算の打ち切りでmRNAワクチン開発が2017年で中止になったとのことです。

 

 

もし開発を続けていたら、今頃国産ワクチンが国内で製造され、流通していたかもしれませんね。

 

 

科学研究の軽視が叫ばれる中、よくわからない研究や、論文を発表していないような研究者にはだらだらと研究費を出している事実もあるようです。利権なのでしょうか。

 

 

Moderna社のCEOが日本のワクチン開発について言及しているのを見たことがあります。

 

 

技術は高いがお金が集まらずマーケットも成熟していない、ワクチン自体への拒否感もあり体制が整っていないと言っていました。

 

 

まさにその通りです。

 

 

 

ワクチン嫌いも、もう一つの要因です。

 

 

麻疹や風疹含め、一部非常に有用なワクチン接種が義務化されていないのは、先進国では日本のみです。

 

 

最近だとHPVワクチンが話題ですね。

 

 

詳細は下記サイトを参照してください。

 

 

www.jsog.or.jp

 

 

ワクチンの話に限れば、「後進国」といってもいいかもしれませんね。

 

 

確かに、非常に少ないながらアレルギー反応による副作用が出現することは事実で、未確認の現象によって後遺症が残ることも考えられます。

 

 

しかし殆どの方では接種による恩恵の方が大きいです。非常に少ない少数の副作用を気にするか、より多くの利益を優先するかという問題です。

 

 

少ない個人を見捨てるのかという意見もみたことがありますが、それを言い出したら公衆衛生や国の疾病対策は破綻しより多くの方が悲しむ結果になるでしょう。

 

 

それならむしろ、副作用が起きないよう開発を行い、副作用が起きた際の治療に開発費用を割く方が余程建設的ではないでしょうか。

 

 

 

 

ワクチン接種の経過と、ワクチン界隈の近況を書きました。

 

 

公衆衛生や研究開発の話もあり、長くなってしまいましたが読んで頂いてありがとうございます。

 

 

症状を観察し何かあれば記事にします。

 

 

ではまた

玄米01 玄米に含まれる成分

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宮沢賢治雨ニモマケズ」をご存知でしょうか。

 

 

その一節に以下の様なものがあります。

 

 

「一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ」

 

 

当時の東北は貧しかったからと考えられていましたが、どうやら違うらしいということが近年分かってきています。

 

 

当時の記録から栄養素を分析すると以下のようになったそうです。

 

 

 カロリー 2100kcal

 蛋白質 44g

 脂質 18g

 ビタミン、ミネラル 厚生省摂取基準の倍

 

 

現代の一般的な食事より健康的でですね。

 

 

上記の様に栄養素の面から玄米食は近年見直されています。 

 

 

今回はその栄養素に関する記事になります。

  

 

 

含まれる栄養素

玄米に含まれる栄養素には以下のようなものが分かっています。

 

 ・食物繊維 血糖吸収抑制、腸環境改善

 ・GABA 脳血流促進、神経機能調節

 ・γ-オリザノール コレステロール低下

          更年期障害

 ・ニコチアナミン 血圧低下

 ・フェルラ酸 抗酸化作用、抗動脈硬化

        認知症予防

 ・フィチン酸 抗酸化作用 抗癌、抗加齢

 ・ビタミンB1 疲労回復、神経機能調節

        皮膚の維持

 

 

上記の様に血圧や血糖の維持、動脈硬化の予防に良いことが分かっています。

 

 

いずれも生活習慣病の予防にとても有用であるといえます。

 

 

特に腸内環境において、玄米は非常に有用です。

 

 

玄米の摂取でいわゆる善玉菌が増え、インスタントや一部の洋食では嫌気性菌等のいわゆる悪玉菌が増えることが報告されています。

 

 

また近年の筋トレブームもあり、蛋白質の摂取量が増えています。

 

 

高蛋白食もPreteobacteria等のいわゆる悪玉菌の割合が増え、腸管の栄養となるような短鎖脂肪酸が減ることもわかっています。

 

 

「腸内細菌由来短鎖脂肪酸代謝機構」

http://www.toukastress.jp/webj/article/2019/GS19-17j.pdf?20200720

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

 

γオリザノールには、上記以外にも美肌効果があるようで、しみやしわを抑制する可能性が指摘されています。

 

 

余談ですが、オリザノールと美肌について調べていると以下の様なページを見つけました。

 

 

外国の方からすると日本人の肌は「完璧」なんだそうです。

 

 

www.glow-skincare.com

 

 

 

ビタミンB1はエネルギー代謝補酵素として働く重要な物質です。いわゆる水溶性ビタミンで、チアミンとも呼ばれます。

 

 

ブドウ糖を変換する際に用いられ、不足でエネルギーの産生がうまくできなくなり、だるさや食欲不振、重症ではいわゆる脚気やWernick脳症等を起こすことがあります。

 

 

特に炭水化物やお酒の摂取が多い方はより必要で、疲労回復にも効果があるため非常に重要な成分といえます。

 

 

 

上記の様に、玄米には健康に欠かせない様々な栄養素が多数含まれています。

 

 

近年は時短や値段の安さばかりが注目され、食の持つ本来の意味が失われているように感じます。

 

 

食が工業化され、健康的に生きるためではなく経済を回すために製造し販売されているのが心配でなりません。

 

 

その変化は生活習慣病の悪化のみならず、不安や不眠、発達や精神疾患との関連を指摘する声もあり、工業化された商品が長期的にみて安全かは科学的にも証明されていません。

 

 

色々な意味で玄米の重要性を再確認するとよいと思います。

 

 

私は合鴨農法で栽培されたものをふるさと納税で購入しています。

 

 

 

 

ではまた

乾姜(かんきょう)の作り方

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以前の記事で朝の玄米粥を紹介しました。

 

 

その際に使用している乾燥させた生姜の作り方を紹介します。

 

 

とても簡単で保存も効き、乾燥による効果も期待できるのでお勧めです。

 

 

 

 

乾姜(かんきょう)とは

乾燥させた生姜(しょうが)です。

 

 

東洋医学的には乾姜(かんきょう)といい、様々な用途に使用されます。

 

 

お茶や料理に混ぜたり、今回の様に薬膳として、あるいは漢方として配合されることもあります。

 

 

何故乾燥させるかというと、幾つかの利点があるからです。

 

 

一つ目は冷えに効くためです。

 

 

生の生姜は体を冷やし、乾燥させると温める効果がある(温性)といわれています。

 

 

胃腸を温め、冷えを防ぐ目的で使用するたに自宅で作っています。

 

 

二つ目は保存がきくためです。

 

 

生の状態でも、一月程度であれば保存は可能です。水に浸たして数日おきに水を交換すればよいのですが、面倒で風味は落ちてしまいます。

 

 

乾燥させると長期保存が可能で、調理も簡単になります。

 

 

 

作り方

地域で生産している地産の生姜を使用しています。最近は自由貿易などにより、国外から野菜や果物が入ってきています。

 

 

しかし安全性の面からも地域で生産している新鮮なものを使いたいものです。

 

 

まず湯でよく表面を洗います。皮ごと使用するため、よく汚れをおとします。

 

 

1-2cm厚に切り、鍋に網を入れて弱火で30分程蒸します。

 

 

あとは乾燥させるだけです。

 

 

よく晴れた日に朝から干しておけば、半日程度で十分に乾燥します。可能であれば一日干すことをお勧めします。

 

 

後はZiplockに入れ冷蔵庫で保存します。

 

 

私はベーコンを作る際にも使用しているネットを使用して乾燥させています。

 

 

 

 

三段になっており、折り畳みもできて便利です。

 

 

中には圧力鍋を使用した方法がありますが、手間なので上記で十分でしょう。

 

 

圧力鍋を使用する理由としては、生姜にふくまれるジンジャオールが増えるためです。

 

 

それは調理の際も同じで、低温でじっくり加熱するとジンジャオールが増えるため、粥を作る際も弱火で時間をかけて作ります。

 

 

乾姜の使い方はいずれ記事にします。

 

 

ではまた

 

中国茶00 プーアル茶(柑普茶)

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今回は中国茶について紹介します。

 

 

冷えにつてい色々と調べている過程で、プーアル茶が冷えに良いとの記載があり、試してみることにしました。

 

 

その味と効果について記載します。

 

 

 

 

 

プーアル茶とは

中国のお茶の一種です。雲南省南部プーアール地方でとれることからその名が付いたと言われる伝統的なお茶です。

 

 

中国茶には六大分類というものがあり、その内の「黒茶(ヘイチャ)」に分類されます。

 

 

プーアル茶には生茶と熟茶の二種類があります。元々プーアル茶生茶を指し、樹齢100年以上の木からとった葉を保存したものを指します。

 

 

しかし近年需要の高まりとともに値段が高騰し、「後発酵」させて作る熟茶が主流となったとのことです。こちらは低木から葉を採取するものになるのでしょうか。

 

 

後発酵とは、茶葉に含まれる酵素ではなく微生物を足して発酵させたものです。

 

 

黒茶は麹菌を使用し、数か月以上発酵させ長い物では年単位で行うものもあるようです。発酵期間が長いものは貴重で高値が付くこともあります。

 

 

中国茶の高級品はすごい値段しますよね。。

 

 

 

効果効能

漢方では熟茶は体を温める効果(温性)があるといわれます。今回はこれを期待して飲み始めたわけです。特に体幹を温める効果があるようです。

 

 

以前の記事にも書きましたが、一酸化炭素中毒後の冷えに悩んでいました。

 

 

様々な対策で四肢末端の冷えは改善しましたが、首や肩、腕や太ももの冷えが依然残っています。

 

 

詳しくは以前の記事を参照して下さい。

 

khachi.hatenablog.com

 

 

その他の効果としては、胃や肝に作用し胃を温め解毒作用を強化する効果が期待されます

そのため、消化不良や胃もたれ、食欲不振、むくみの改善が期待されます。

 

 

西洋医学的には以下の様な効果が挙がります。

 ・カテキン 抗酸化作用、降圧、高血糖

 ・リパーゼ 脂肪分解促進

 

 

体重や食欲のコントロールにも良いという報告や、脂質異常症(以前は高コレステロール血症)等に対する効果も報告が多数あります。

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

 

Evidence levelは低いですが、一部の悪性腫瘍に関して抗腫瘍効果の報告があるようです。一応、参考までに。

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

また、黒茶自体に虫歯の予防や抗アレルギー作用があると言われており、様々な効果が期待できますね。

 

 

 

飲み方

様々な飲み方がありますが、伝統的で芸術的要素を含んだ茶芸は省いて説明します。日常的な飲み方です。

 

 

まず、密閉度の高い急須を熱湯で温めます。こちらは紅茶と同じですね。

 

 

大匙1杯、5g程度の茶葉を入れ、さっと熱湯をかけて茶葉を洗います。これを洗茶といいます。

 

 

長く寝かせた茶のほこりを落とし、茶葉の開きを良くする作業です。それにより角の取れた味になります。

 

 

発酵期間が短い場合は必ずしも必要ではありませんし、90度以上の高温で長く洗ってしまうと、味が出てしまうので注意です。

 

 

飲む量だけ湯を入れ、水色が出たら完成です。湯の温度は90℃が良いと言われます。冷めていると味が出ません。

 

 

プーアル茶は抽出されやすいため、長く蒸らす必要はありません。ものにもよりますが、一煎目(一杯目)は数十秒でよいと思います。

 

 

二煎目以降は水色や味をみて、1分~1分半程度蒸らしてください。また、こちらも紅茶と同じですが、最後の一滴まで注いで飲むと良いです。

 

ジョージ・オーウエルがいうところのLast one drop、ですね。

 

 

 

また、これは中国茶全般に言えることですが、一回の茶葉で何度も飲むことができるため、すぐに捨てないようにして下さい。

 

 

 

味としては土の味と表現されることがあり、独特の風味が特徴です。嫌いな方も多く、特に匂いは馬小屋の匂いと表現している方もいました。

 

 

個人的にはとても好きで、番茶と同様に体に染み渡るような深い味わいがあります。胃腸にも優しく、多少飲んでも胃腸がもたれることがほぼありません。

 

 

冷えに効果があるのであれば、夏場食欲が下がった際や、冷房で体が冷える等に対しても使用できると感じます。

 

 

楽天ではこちらがお勧めです。

 

 

暫く服用し、効果を報告したいと思います。

 

 

ではまた

コロナウイルスワクチン接種報告00

4月28日にコロナウイルスワクチンを接種しました。その経過を記事にしようと思います。

 

 

以前の記事も参照して下さい。

 

khachi.hatenablog.com

 

 

ワクチンはファイザーです。

三角筋に筋注し接種しました。

 

 

コロナ診療に従事する三次救急病院の内科医でやっと一度目のワクチン接種が開始されました。

正直かなり遅いという印象が拭えません。

 

 

接種した高さがやや高い印象がありましたが特に神経障害等は出ませんでした。

 

 

接種部位は通常脇の高さで、よく肩の骨である肩峰(けんぽう)から三横指下と記載がありますが正しくありません。

 

 

高すぎると腋窩神経麻痺を起こす可能性があり、低めでも後ろになると橈骨神経麻痺や上腕動脈損傷になるため注意が必要です。

 

 

15時頃に接種し、17時には左手の重怠さを自覚しはじめました。発熱はなく、全身の怠さ等もでませんでした。

 

 

コロナウイルスに限らず、筋注であるためか接種部位の筋肉はそこそこ痛みました。人によっては腕が上がらないほどだったようで、かなり個人差があります。

 

 

鎮痛薬/解熱薬であるロキソニンカロナールを定時で内服していたのも効いたかもしれません。

 

 

あくまで補足ですが、痛みや腕が上がらないのは神経障害ではありません。

三角筋の筋障害とそれによる運動機能低下です。

一次的なものなので心配は不要かと思います。

 

 

御存じの方もいると思いますが、現存するワクチンの多くは二回接種が通常です。一度摂取してから18-20日の間隔を置いて二度接種します。

 

 

一度の摂取でも十分効果はあるそうですが、二度接種することで報告のある9割の抑制効果が期待できます。

 

 

予防効果の持続に関しては様々な報告があり、私が摂取したファイザー製は1年未満の可能性が指摘されています。今後毎年の摂取が必要となるのでしょうか。

 

 

次回接種は5月19日を予定しています。

摂取によるアレルギー反応は二度目の方が強いためまた記事にしたいと思います。

 

 

近距離密閉空間を避け、手指衛生を行いながら可能な範囲で経済活動を行うようにしてください。

 

ではまた

 

一酸化炭素中毒経過とゴールデンミルク

 

一酸化炭素中毒の経過と、新しく導入した対策の報告になります。

 

 

一酸化炭素中毒の過去の経過については以前の記事を参照して下さい。

 

 

khachi.hatenablog.com

 

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近況

以前の記事にも書いた通り、osteopathyや漢方の導入で症状は緩徐に改善しています。四肢末端の冷えはほぼ感じず、疲労感も平時は感じません。

 

 

筋トレや短距離のマラソンもできるようになり、次第に普段の状況に戻ってきています。

 

 

しかし少し忙しかったり、当直等の業務があると疲れを強く感じることや、首や肩、腕や太ももの冷えが強いこと等が気になっています。

 

 

疲労感は明らかに今回の影響ですが、冷えに関しては以前からある程度あったと感じます。一酸化炭素中毒の影響で増強したのでしょうか。

 

 

思いかえしてみると、夏でも上記部位を外気にさらしていると寒気を感じていました。冷房がかかっているとくしゃみが出ることもしばしば。

 

 

上記を漢方医とosteopathyの先生に相談したところ、面白い指摘ありました。先生方によると、熱産生自体が低下しているのではないかということです。

 

 

腎や副腎由来の熱産生が低下し、骨の温度が下がることで底冷えするという見解でした。十分理解できていない、納得できていない点も多いながら、実感としては何故か腑に落ちる部分があるのが不思議です。

 

 

また、osteopathyの先生からは、交通事故の後遺症と今回の中毒が重なって過剰な反応が残っているのではと言われました。

 

 

実は大学時代に自損事故で脳出血に至ったことがあります。その事故以降、何故か突然空腹になり、冷や汗がでて、チョコレートを摂取すると治るという発作が出るようになりました。

 

 

当時は発作性の低血糖なのかと、症状が出た際に血糖を測ったことがありますが正常でした。副腎のホルモン値にも異常はありませんでした。

 

 

しかし上記の様な肉体的に強いストレスがかかる場合、それに対する過剰反応が「くせ」として残ることがあると、東洋医学ないしosteopathyでは考えるそうです。

 

 

そのため何かあると過剰な反応を示し、普段の機能も低下するという理屈なのだとか。これには甲状腺も関わっているとのこと。

 

 

西洋医学的に体温は、視床下部で感知し調節、各臓器で発熱しており、甲状腺や副腎、肝臓や筋肉、脳等が関与しています。骨が体温の産生に関わっているというのは聞きませんし、調べた限りだとそういった報告もありません。

 

 

しかし、本当に冷えている部分は内部まで冷えていると強く感じ、いわゆる「底冷え」している状態であることから、体温の維持にはかかわっているのでしょうか。それが腎ないし副腎の機能と関わっている、とか。

 

 

 

追加した対策

徐々に改善はしているとはいえ、肩等の冷えは以前より感じるようになりました。

そのため以下の様な対策を追加しました。

 ・足湯

 ・ゴールデンミルク

 

 

 

 足湯

足は第二の心臓ともいわれ、全身の体温と関わっていると言われます。また簡便で、心臓への負担が少ないため、安心して使用することもできます。

 

 

昔から冷えに対して用いられる民間療法で、末端の冷えには有効だと思われます。科学的な根拠は不十分で、肩や首等の冷えにどう働くかは不明ですが、暫く続けてみようと思います。

 

 

読書をしながら、ブログを書きながら、あるいはnintendo switchモンスターハンターをやりながら続けてみます。

 

 

 

ゴールデンミルク

インド発祥のホットドリンクです。

ターメリックラテとも呼ばれ、アメリカでブームとなり日本でも注目されました。

 

 

インドでは風邪のひき始めや体調不良の際に飲まれ、アンチエイジングデトックスにも使われることがあります。

 

 

また、抗炎症効果や消化不良の改善等様々な効果があると言われています。

 

 

ターメリックには、東洋医学的に以下の様な効果があると言われています。

 ・理気(りき) 気を巡らせ整える

 ・去於(きょお) 血行の改善

 ・鎮痛 

 

 

 

西洋医学的にはクルクミンによる肝臓の解毒作用や、胆汁分泌促進による消化吸収の改善、血中コレステロール値の改善等が期待されています。解毒作用は特に有名で、二日酔いに有効だとして市販されています。

 

 

また、カフェインは含まれていないので寝る前に飲めることも利点です。

 

 

材料は以下のようなものになります。

 ・牛乳ないし豆乳、アーモンドミルク等

 ・ターメリック

 ・蜂蜜やメープルシロップ

 ・シナモン

 

 

ターメリックはうこんのことです。

 

 

作り方は簡単で、牛乳等でターメリックとシナモンを弱火で煮出し、蜂蜜等で甘みを加えたものです。

 

 

粉末の既製品もあり、そちらを購入するのが楽ですが、私は乾燥したハーブを購入し使用しています。

 

 

 

 

理由としては、粉末では香りが弱いことと、加工の過程で熱処理されることもあるため成分に変化が起きている可能性があることです。

 

 

乾燥のターメリックは非常に硬く、成人男性が包丁で削ろうとしても苦労する程です。削るないし粉末にする手段がない方は粉末のターメリックを購入することをお勧めします。

 


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上の写真の様に、乾燥した非常に硬い枝の様です。

牛刀の根本ですこしづつ削っています。

 

 

 

 

注意事項としては、煮出す際弱火で時間をかけることです。ターメリックに含まれるジンジャオールは高熱に弱く、100度を超えると効果が薄くなると言われています。

 

 

足湯の効果に関してあまり実感はありませんが、ゴールデンミルク二関しては少し実感があります。末端というよりは、体全体が少し体温が上がったような感覚があります。

 

 

特に末端は冷えを感じない、という感覚から少し暖かいという感覚に変わりました。気温が上がった要素もあるかもしれませんが、他にも寝つきがいいため調子がいいです。

 

 

味も美味しいです。

スパイスと聞くと色々と想像されると思いますが、香味はなく飲みやすいです。蜂蜜も加えるととても美味しいためお勧めです。

 

 

是非試してみて下さい。

 

 

シナモンはここの商品が香りがよくお薦めです。

 

 

 

 

 

 

上記の様な食事療法を追加しながら、時間をかけて変えていくほかない印象です。後遺症は想像以上にしつこく残っており、筋トレも含め年単位で試行錯誤する予定です。

 

 

ではまた。