昼寝の習慣はありますか?
北欧では企業でも推奨しており、昼に会社の照明を落とし、わざわざ時間を設けているところもあるそうです。
昼寝の効用はかねてから報告があり、日本にも「盗人の昼寝」なんて諺も一応ありますね。
1.昼寝の効用
以下の様な報告が挙がっています。
・高血圧症の予防→動脈硬化抑制、心疾患抑制
・認知症予防
・寿命の延長
まだ信頼性の高い報告は少ないですが、
いわゆる疫学研究含め、報告は多数あります。
伝統的に昼寝をする習慣があるのはスペイン語圏に多く、世界で30か国あるようです。
しかし最近は生産効率上昇のため廃止の動きにあるとか。
日本でも厚生労働省から、「健康づくりのための睡眠視診2014」が発表されており、
午後早い時間に30分以内の睡眠を推奨するとなっています。
NASAも宇宙飛行士に関する研究で、昼に26分仮眠を取るとその後の認知/注意能力が向上したという報告をしています。
無論これは短期の効果で、非高齢者が対象です。
私が最近注目したのが、
若年者でも睡眠不足で脳内にアミロイドβが蓄積し、それが記憶力と関連しているというものです。
アミロイドβとは、簡単に説明するとアルツハイマー型認知症の原因とされている脳内蛋白質のことです。
昼寝によりアミロイドβの蓄積やそれによる損傷を減らせるとしたら、脳の加齢を抑制できるのではないかと妄想しています。
私は常々若年からの生活習慣やその蓄積が高齢になった際の疾患と関連していると考えています。
その観点からも、夜間の睡眠の質のみならず昼寝は有用かもしれません。
2.昼寝の方法
・時間は15-30分
・姿勢は座って
幾つかの報告では、
昼寝時間の長い症例(>40~60分)で2型糖尿病や動脈硬化が強い傾向にあると報告されており、死亡率に関しても同様の報告があります。
また、食後頭を低くすると胃酸が逆流して逆流性食道炎になります。食道癌等のリスクが上がるため推奨されません。
椅子に座って前に突っ伏す姿勢も同様です。腹圧も上がり同様の現象が起こると言われています。
3.昼寝グッズ
上記を踏まえると、いわゆるネックピロー型が良いと思います。
テンピュールなんかは比較的有名ですね。
睡眠については今後また詳しく記事にします。
ではまた。