今回は完全に医療者向けです。
特に薬剤師、脳神経内科医を中心に、
パーキンソン診療に携わる方を対象にしています。
オピカポンについてどう思っているか聞かれ、
何人にも説明が面倒なのでこちらに書くことにしました。
薬価
エンタカポン100mg(54円) Ldopa内服に併せて
最高16000㎎
オピカポン25㎎錠(972円) 眠前1錠
以下データは海外で50㎎カプセル
血中濃度は25㎎錠=50mgCとのこと
効果
50㎎でエンタカポン200mg4T4×と同等のOff抑制効果
プラセボ比較で116分 vs 97分で有意差なし
4T4×とすると 20-30分
患者の主観では全般性改善度が72% vs 56%とややオピカポン優位
→かなり主観的でUPDRS part Ⅲのデータなし
LEUでエンタカポン1.2、オピカポン1.6
→切り替えでLdopaの減量必要(可能)
→Lodpa使用量を減らせる
夜中や起床時Offの改善の報告も(詳細未確認)
→Agonist使用なしで実現は有効
副作用
ジスキネジアが14% vs 7%でオピカポンで多い
ただし、10分前後で収まる投与直後の日常生活に影響のないDyskとのこと
感想
エンタカポン200mg4T4×が必要な症例=ある程度進行期?
進行期で動けない症例に対しての薬剤がどんどん高価に
どんな症例にでも使っていいとは思えない
廃用の進んだ低体重、高齢、低運動機能等の条件ではややover treatment?
動けない/動かない低運動機能患者を生活指導なし、
薬剤のみで加療する意義や如何に?
軽症例の方が使う意義はある?
WOff+軽症例に12.5mg錠
一応薬理的にも半量可能
利点
➀一回のみ、②Ldopa減量可、③夜起床時Off対策
結論
オピカポン12.5mgでLdopa減量を試し使用感を得る
長期の有効性と安全性(dyskinesia)の報告をまつ