日々平穏

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なんちゃって美食家を目指して

一酸化炭素中毒のその後

一酸化炭素中毒に関する中間報告になります。

 

以前の記事にも書いた通り一酸化炭素中毒で入院し、退院後も症状が残存しています。その経過を書こうと思います。

 

以前の記事もご参照下さい。

 

khachi.hatenablog.com

 

 

khachi.hatenablog.com

 

 

 

 

経過

まず退院後、頻回の嘔吐で胃腸が弱り食事が摂れませんでした。体力もごっそり持っていかれたようで、気力もなく疲労感が常にありました。

また、倦怠感が持続し常に風邪を引いたような状態が持続していました。

 

釣藤散を3包分3で5日、酸素管による吸引を10日程継続しました。時間経過もあり、胃腸は平時の6割程度まで改善したものの、依然として体調不良が持続しています。

 

特に気にかかったのが、体力の低下と風邪を引いたような倦怠感です。徐々にですが胃腸の調子もよくなり、普通の食事がある程度食べれるようにはなったものの、少し動くだけで怠く休みたいような倦怠感がありました。

 

寒気も強く、四肢先端や三首(手首、足首、頸部)、腰背部が冷えてうまく寝付けませんでした。睡眠も浅く時間も短くなると、より体力が戻りません。

 

 

評価

低酸素血症による多臓器障害があったと考えられます。COHb 17%は中等度以上の濃度であり、後遺症や遅発性中枢神経障害がでてもおかしくない状況でした。酸素管による吸引で症状が軽減されるため、そのことも上記臓器障害を疑わせます。

 

漠然とした倦怠感や疲労感はこれが原因と考えられます。寒気は肝機能低下や循環不全による、熱産生低下や循環不全(気滞/瘀血?)の状態にあったのではないでしょうか。

 

上記症状は、東洋医学でいう五行(肝心肺脾腎)のほぼ全てで認められます。そういった観点からも、やはり全身のあらゆる部位に障害が残っていたのでしょう。

 

 

対策

とった対策は三つになります。

・食事療法

・衣服や布団の工夫

漢方薬

・Osteopathy

 

食事療法

糖質や脂質を避け、冷たいものを水も含め一切とりませんでした。

 

以前の記事でも書きましたが、朝起き掛けに甘酒を飲むようにしました。胃腸を温め活性化し、糖質の補充、乳酸菌により腸環境を整えました。

 

加えて、朝夕で豆乳に黒胡麻と胡桃を入れて飲んでいます。いずれも腎を補い、気血の滞りを改善する効果があります。

 

 

衣服や布団の工夫

ひたすらに冷えるため、皮膚の露出を減らし、湯たんぽを使用しました。

ネックウォーマーや手袋、靴下も併用しました。

 

 

特にYetinaの靴下は非常にお勧めです。

丈も長く、裏が起毛していて冬の室内には必須です。

 

それでも冷えを感じていたことからは、熱産生自体が低下していた可能性が強いです。こういった場合は外から温めるだけでは不十分で、中から温める必要があり、基本的には食事療法が必須です。

 

また、腰背部の冷えが強いので、電気毛布を使用しました。弱で終夜つけっぱなしにし、やや冷えによる寝付きづらさが改善した印象があります。

 

 

漢方薬

漢方薬として「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」を煎じ薬で始めました。

漢方医の診察を受け、以前紹介した日本堂で相談し処方してもらいました。

 

当漢方は、体力が低下し胃腸が弱く、四肢に冷えを感じるが汗をかかない方に使います。体を内部から温め、全身の、特に四肢末端の血流を良くする効果があります。

 

日に二度、朝夕で200ml程度内服しています。

やや生薬独特の臭いがありますが、飲み口は甘めで飲みやすいです。

 

飲み始めて2、3日で効果を感じ始めました。

靴下は脱げませんでしたが、湯たんぽなしでも冷えを感じなくなりました。また、就寝中も寒気は薄れ、数時間まとまって眠れるようになりました。

 

余談ですが、当漢方は慢性片頭痛や月経痛にも適応があります。

 

 

Osteopathy

整体ともカイロプラクティックとも異なります。

 

簡単に解説すると、解剖学的な構造を整える治療方法です。人は外的要因や精神的要因により様々な反応が各臓器に現れます。それを外から整えるといった治療方法です。

 

1,800年代のアメリカで発症した治療方法で、日本でも施術をしている先生は何人かいます。整体やストレッチとは異なり立派な治療方法になり、その効果は実感済みです。

こちらについてもいずれ記事にします。

 

www.osteopathy.co.jp

 

施術をした先生によれば、腎臓以外の全身に影響影響が及んでいたとのことでした。あらゆる部位が滞り、流れが悪くなっていたとのことです。部位としては脳室や肺、肝臓(門脈)、脾臓が主に施術対象になったとのことです。

 

これは前述の、低酸素血症による多臓器障害を支持するもので、漢方医の先生とも意見が一致します。しかし、腎臓のみが軽い障害で済んでいるとのことで、豆乳による効果と考えられます。

 

施術直後は全身に力が入りませんでした。白湯を飲み、30分ほど休憩して初めて歩けるようになりましたが、生まれたての小鹿のようでした。。帰宅してからはそのまま就寝し、ぐっすりでした。

 

翌日起床時には大きな変化がありました。倦怠感が和らぎ、風邪の様な症状が半減していました。冷えも同様で、3割程度改善しました。

 

月一度は通い、暫く施術を受ける予定です。

 

色々な物を組み合わせ、外と中から改善するほかありません。

西洋医学では、こうはいきませんね。こういうところに東洋医学の妙味があります。

 

 

ではまた。