その一節に以下の様なものがあります。
「一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ」
当時の東北は貧しかったからと考えられていましたが、どうやら違うらしいということが近年分かってきています。
当時の記録から栄養素を分析すると以下のようになったそうです。
カロリー 2100kcal
蛋白質 44g
脂質 18g
ビタミン、ミネラル 厚生省摂取基準の倍
現代の一般的な食事より健康的でですね。
上記の様に栄養素の面から玄米食は近年見直されています。
今回はその栄養素に関する記事になります。
含まれる栄養素
玄米に含まれる栄養素には以下のようなものが分かっています。
・食物繊維 血糖吸収抑制、腸環境改善
・GABA 脳血流促進、神経機能調節
・ニコチアナミン 血圧低下
・フェルラ酸 抗酸化作用、抗動脈硬化
認知症予防
・フィチン酸 抗酸化作用 抗癌、抗加齢
皮膚の維持
上記の様に血圧や血糖の維持、動脈硬化の予防に良いことが分かっています。
いずれも生活習慣病の予防にとても有用であるといえます。
特に腸内環境において、玄米は非常に有用です。
玄米の摂取でいわゆる善玉菌が増え、インスタントや一部の洋食では嫌気性菌等のいわゆる悪玉菌が増えることが報告されています。
また近年の筋トレブームもあり、蛋白質の摂取量が増えています。
高蛋白食もPreteobacteria等のいわゆる悪玉菌の割合が増え、腸管の栄養となるような短鎖脂肪酸が減ることもわかっています。
http://www.toukastress.jp/webj/article/2019/GS19-17j.pdf?20200720
γオリザノールには、上記以外にも美肌効果があるようで、しみやしわを抑制する可能性が指摘されています。
余談ですが、オリザノールと美肌について調べていると以下の様なページを見つけました。
外国の方からすると日本人の肌は「完璧」なんだそうです。
ビタミンB1はエネルギー代謝の補酵素として働く重要な物質です。いわゆる水溶性ビタミンで、チアミンとも呼ばれます。
ブドウ糖を変換する際に用いられ、不足でエネルギーの産生がうまくできなくなり、だるさや食欲不振、重症ではいわゆる脚気やWernick脳症等を起こすことがあります。
特に炭水化物やお酒の摂取が多い方はより必要で、疲労回復にも効果があるため非常に重要な成分といえます。
上記の様に、玄米には健康に欠かせない様々な栄養素が多数含まれています。
近年は時短や値段の安さばかりが注目され、食の持つ本来の意味が失われているように感じます。
食が工業化され、健康的に生きるためではなく経済を回すために製造し販売されているのが心配でなりません。
その変化は生活習慣病の悪化のみならず、不安や不眠、発達や精神疾患との関連を指摘する声もあり、工業化された商品が長期的にみて安全かは科学的にも証明されていません。
色々な意味で玄米の重要性を再確認するとよいと思います。
私は合鴨農法で栽培されたものをふるさと納税で購入しています。
ではまた