先日コロナウイルスワクチンの二回目を接種しました。
その経過について記載します。
加えてワクチンに関する情報の更新も書こうと思います。
一回目は以前の記事を参照して下さい。
接種後の経過
一度目に接種した副反応として軽い筋痛があるのみで、数日で消失しました。発熱もなく、軽症であったと思います。
一回目の摂取から20日経過し、14時30分に二度目の摂取を行いました。接種部位は前回同様左三角筋です。
接種直後から接種部位の重さを感じました。痛みはあまりなく、30分を経過してもアレルギー反応はみられませんでした。
1-2時間すると、頭がぼうっとし、後頚部に違和感を感じました。発熱はなく、接種した左腕が少し重く感じていました。
18時頃に帰宅したあたりから、上記重さが強くなり、接種部位に痛みが出るようになりました。
腕が上がらない程ではないものの、明らかに前回よりも強い反応であることが分かりました。接種部位が硬く腫れ、全身の怠さと軽度の吐き気が出現しました。
眠れないほどではなく、解熱薬のカロナールとロキソニンを内服し就寝しました。
翌日朝になって、嘔気はなくなっていました。しかし全身が重く、眠気が強いため何もできず横になって過ごしました。
食事を作るのも面倒で、宅配とあり合わせで済ましたほどです。
仕事も休みごろごろとしていました。
接種二日目からはそういった症状が軽減したものの残存し、その翌日に当直業務があったため大事を取って仕事も休みました。
上記経過の中で、他には便が少し柔らかかったようですが、あまり気になりませんでした。一部報告であるような重篤な副反応はなく、しびれや頭痛、麻痺なども見られていません。
ワクチン接種についての情報更新
報告では、アレルギー体質であったり、症状はないが感染していた不顕性感染(ふけんせいかんせん)で副反応が強く出るようです。
私はアトピー性皮膚炎がありますが比較的落ち着いており、あの反応からは不顕性感染もなかったのでしょうか。症状が重い人は40度近い発熱でうなされるそうです。
御存じの通り、COVID-19に感染した患者の殆どは不顕性感染で終わります。症状があっても軽度で、本人が気が付いていないことも多いのです。
副反応や有効性は日本感染症学会がまとめているので、気になる方は見てみて下さい。
一般社団法人日本感染症学会
「COVID-19ワクチンに関する提言」
https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2102_covid_vaccine_2.pdf
また、先日アメリカ疾病予防管理センターCDCがワクチン接種のガイドラインを更新しました。
接種後10日経過すれば公共機関以外でのマスク着用は必要ないとのことです。
ワクチン接種者同士では、食事の際も三密を守る必要はなくなります。それでも有効性が90%前半であることを考慮すると、非接種者や感染者と濃厚接触すれば感染は成立してしまいます。
マスク同様完全ではないので注意は必要ですが、行動は大きく変えることができます。私も5月28日以降は、接種した友人同士で外食が可能だと思うと気分も上向きます。
このバッチは買う必要がありそうです。
ワクチンの接種状況
まずは国内の状況です。
日本は5月21日時点で552万8513人が接種しています。その内246万人が二度接種しており、接種回数は少ないながら確実に増えています。
いわゆるエッセンシャルワーカーで二度目の接種がやっと終わったところで、高齢者は勿論、持病のある方にも十分に行き渡っていません。
詳しくは以下のサイトが詳しいです。
次は世界の状況です。
イスラエルが最も多く、全人口の5割が二度の接種を終えています。レストランも開き、5月20日の新規感染者数も42人と非常に少ないです。
下図は「Business Insider」から引用した「ワクチン接種状況」です。
日本が非常に低いことは一目瞭然です。
この事実自体は悲しいことですが、これを批判にのみ使用する風潮はあまり好きではありません。
私がそう思っている理由には以下のようなものが挙がります。
・日本は感染者数/死者数が少ない
・医療体制は他国より手厚く優れている
・mRNAワクチン開発中断とワクチン嫌い
感染者数が少ない
いわゆるFactorXですね。某内閣参与の経済学者さんの「さざ波」発言が随分と騒がれていましたが、あくまで数字上はそういえなくもないです。
言い方や、語尾に「ww」等を付けたことは問題です。しかしあれだけ騒がれたのは、あの方がメディア批判を多くしていることや、現政権を批判するだしになるとして利用された向きが強い気がしています。
感染者数が多い地域により多くワクチンを配布するのは当然ですし、そういった地域を差し置いて多量にワクチンを獲得すると、それはそれで批判されそうです。
Twitterでも、日本にはワクチンいるのか?と発言している外国の方もいました。無論必要ですが、海外からはそう見られているということです。
医療体制が優れている
病床数確保の見通しが甘いことや、コロナ診療に協力しない医師が多いことは周知の事実で、問題です。
結局補整予算も組んだのに全く使われず、数十億円かけて作った病院を使わなかったりと、東京と大阪の首長のやり方には疑問しかありません。
しかし、医療へのアクセスが容易で、どの地域でもある程度同一の診療を受けられることは、世界的にみても優れているそうです。
医薬品の供給を海外に頼り、不足することが多くなっている昨今でも、比較的物資も恵まれていることもそうです。
日本が先進国ではないという言葉をよく見ますが、他国から見ればそうは見えないという意見も多いです。
最近だと、帰化した豪州人の医師がTwitterで同様の発言をしていました。興味があれば探してみて下さい。自己評価が低いのは日本人の癖ですね。
mRNAワクチン開発中断とワクチン嫌い
先ずは次の記事を読んでみて下さい。
珍しく東京新聞の記事を読みました。
要約すると、ワクチン研究を軽視した結果、予算の打ち切りでmRNAワクチン開発が2017年で中止になったとのことです。
もし開発を続けていたら、今頃国産ワクチンが国内で製造され、流通していたかもしれませんね。
科学研究の軽視が叫ばれる中、よくわからない研究や、論文を発表していないような研究者にはだらだらと研究費を出している事実もあるようです。利権なのでしょうか。
Moderna社のCEOが日本のワクチン開発について言及しているのを見たことがあります。
技術は高いがお金が集まらずマーケットも成熟していない、ワクチン自体への拒否感もあり体制が整っていないと言っていました。
まさにその通りです。
ワクチン嫌いも、もう一つの要因です。
麻疹や風疹含め、一部非常に有用なワクチン接種が義務化されていないのは、先進国では日本のみです。
最近だとHPVワクチンが話題ですね。
詳細は下記サイトを参照してください。
ワクチンの話に限れば、「後進国」といってもいいかもしれませんね。
確かに、非常に少ないながらアレルギー反応による副作用が出現することは事実で、未確認の現象によって後遺症が残ることも考えられます。
しかし殆どの方では接種による恩恵の方が大きいです。非常に少ない少数の副作用を気にするか、より多くの利益を優先するかという問題です。
少ない個人を見捨てるのかという意見もみたことがありますが、それを言い出したら公衆衛生や国の疾病対策は破綻しより多くの方が悲しむ結果になるでしょう。
それならむしろ、副作用が起きないよう開発を行い、副作用が起きた際の治療に開発費用を割く方が余程建設的ではないでしょうか。
ワクチン接種の経過と、ワクチン界隈の近況を書きました。
公衆衛生や研究開発の話もあり、長くなってしまいましたが読んで頂いてありがとうございます。
症状を観察し何かあれば記事にします。
ではまた