日々平穏

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なんちゃって美食家を目指して

炭の使い方と効果に関する考察

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ここ一月程仕事と健康面で色々とあり、ブログの更新ができませんでした。

 

 

取り敢えずは一区切りがついたので、また再開したいと思います。

 

 

再開第一弾が「炭」についてです。

 

 

丁度親兄弟に勧められて調べてみたので、それをまとめてみようかと思います。 

 

 

 

 

 

「炭」とは

改めて調べてみると以下の様になります。

 

 

有機物が燃焼により炭化し得られる、炭素を主成分とする可燃物」

 

 

原料は石炭や泥炭、木炭や竹炭等があり、最近では破棄される植物等を再利用した炭が販売されています。

 

 

燃焼により一酸化炭素を生じるため、屋内での使用には十分注意が必要です。

 

 

しかし今回取り上げるのは「活性炭」であり、燃料としての炭ではありません。

 

 

どう違うのかというと、精製の際の温度が異なるようです。

 

 

一般的な炭は300度前後で熱することが多く、日本の高品質な備長炭等は700度以上という高温で作られます。不純物が少ないため火力が安定し燃焼時間も長いことで世界的にも有名なんだそうです。

 

 

活性炭は950度近くで燃焼することで生成される高温炭化法で作られます。

 

 

高温で熱することで微細な孔が形成され、それが様々な効果をもたらすようです。

 

 

 

活性炭の効果

2019年に食炭がブームだったたそうです。

 

 

海外のセレブやインスタグラマーが発信源で、チャコールダイエット、チャコールクレンズ、デトックス等で広まったようです。

 

 

その機序としては、活性炭の微細孔に強力な吸着効果があり、それが汚れや不要な成分を取り除くというものです。

 

 

これは比較的理にかなっており、医療分野でも薬物過量服用の際の活性炭投与や、慢性中毒に対する解毒や整腸作用等で既に効果が確認されています。

 

 

また動物実験ではありますが、慢性腎不全のラットに活性炭を投与した実験が報告されています。

 

 

慢性腎不全の状態では腸管のバリア機能低下や全身の炎症性サイトカイン(免疫物質)上昇が確認されていますが、それが部分的にも改善したというものでした。

 

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

無論動物実験であり、文献一つで全てを語れないことは言うまでもありません。

 

 

しかしヒトを対象とした報告が幾つかあり、腸管ガスの減少や便の性状改善等も報告されています。無視はできないと考えられますが、証拠は不十分なのが現状な様です。

 

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

吸着効果以外はほぼ健康的な報告はなく、ミネラルが摂れる等の記載はあるものの、根拠のない情報であることが多いのが実情です。

 

 

 

炭摂取による副作用

少量の摂取では基本的に問題がありません。

 

 

しかし一部の方や、大量摂取では健康被害が報告されています。

 

 

 

活性炭は一部の薬剤を吸着してしまうため、飲むタイミング次第では効果が減弱する危険性が考えられます。

 

 

可能性がある薬剤は以下があります。

 ・消炎鎮痛薬(NSAIDs)

 ・抗うつ薬/抗精神病薬

 ・カルバマゼピン(抗てんかん薬)

 ・抗マラリア

 ・カルシウム受容体阻害薬(降圧薬)

 

 新規に発売されている薬剤では関連性が分からないものもが殆どです。持病があり薬剤を内服している方は注意が必要して下さい。

 

 

大量/慢性的な摂取で以下の様な報告があります。

 ・便秘症

 ・腸閉塞

 ・腸管穿孔(せんこう) 穴が開くこと

 ・電解質異常 小児や量によって起きうる

 

 また高齢者では、腸管の蠕動(ぜんどう;運動のこと)が弱い方が多く、余り推奨されません。

 

 

 

飲む際の注意事項と個人的感想

以下に注意事項をまとめます。

 ・薬を飲んでいる人は控える

   せめて飲むタイミングをずらす

 ・高齢者と小児はあまり推奨されない

 ・食物と一緒に取ると効果は薄い

 ・牛乳とエタノールは効果を弱くする

 

 

上記を踏まえで個人的な考えをまとめます。

 

 

まず、一定の効果はあると考えます。

 

 

前述の様な報告もそうですが、日本でも古来から利用されていたことを考えると、全く効果がないという根拠もないためです。

 

 

しかし、流行っているような粉末を飲む習慣が良いのかは疑問です。

 

 

長い歴史の中で自然と炭を摂取することはあっても、加工し精製して毎日一定量摂取することはなく、やや不思議な光景に映ります。

 

 

近年の健康ブームもそうですが、試験管内での出来事や一部の報告をもって効能を高く歌い、商業化される事が多いです。

 

有名なのは肥満に対する茶カテキンで、根拠となるデータが余りに弱いのは御存じの方もいると思います。

 

 

サプリメントも同様で、殆どの商品には期待している程の効果がないのは有名な話です。興味がある方は以下を参照して下さい。

 

 

「食品に関するリスクコミュニケーション」

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/food_safety/risk_commu_2017_005/pdf/risk_commu_2017_0005_171226_0001.pdf

 

 

また、医薬品ではない商品に薬効があってはいけないという法律があります。そのため保健用食品等が効果がないという遠回しの理由にもなります。

 

 

そのため、昔の人が利用していたような方法で摂取してみようと考えています。

 

 

よく分からないデータに基づいた商品より、伝統的な方法が勝る事があるためです。

 

 

まず一つ目は歯磨き粉です。昔は口腔内の洗浄に炭を使用していました。

 

 

フッ素等は入っておらず、再石灰化は期待できませんが、3回の内1-2回を炭入りの歯磨き粉に変えてみようかと思います。

 

 


 

 

 

二つ目は米や粥、パスタを作る際に炭を入れてみようと思っています。

 

 

炭自体を少し摂取することにもなりますし、美味しく炊き上がるためです。

 

 

炭を入れることで塩素の除去や余計なにおいが無くなる事だけでなく、遠赤外線効果で熱の広がりが一定になり美味しく炊き上がるそうです。

 

 


 

 

 

 

効果に関してはまた記事にして報告します。

 

 

温故知新、賢く生きたいものです。

 

 

ではまた