珈琲は美味しい。
朝飲めば胃が覚醒し、
体が動き始めるように感じます。
昼に飲めば気分が変わり、
甘い物との相性も抜群です。
珈琲には様々な成分が含まれており、
その効用が注目されています。
1.珈琲の成分
「珈琲焙煎の化学と技術」より
焙煎した豆の大半は、脂質や多糖類、蛋白質です。
カフェインやポリフェノールは1%前後であり、
その少ない成分に効用があると言われています。
焙煎の深さによっても成分量が左右され、
深煎りでは少なく、浅煎りでは多くなります。
熱により上記成分が変性するためで、
糖類なども半分程度まで減少するため甘みも減るようです。
特にポリフェノール類は熱に弱く、
煎り方によって20-60%程減少するようです。
近年、浅煎りの珈琲が海外で人気となり、
日本にも輸入され店舗まで出てきています。
The third waveといわれるもので、
Bluebottle coffee等が有名ですね。
浅煎りなため香りが強く、苦みや深みは少ない。
酸味が強く口当たりが良い特徴があります。
胃腸にも優しく、女性にも人気となっています。
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ボディの効いたどっしりした味が好きな方もいますが、普段飲む分にはこちらの方がいいですね。
深い味わいを体全体で楽しむには、個人的にはミディアムローストが好きです。
2.珈琲の効用
上記の図のなかで、
効果がうたわれているのは以下になります。
・カフェイン
・トリゴネリン
現在8000種類以上確認されています。
フラボノイド類や単純フェノール類等があり、
珈琲には単純フェノール類に分類されるクロロゲン酸が含まれています。
効能としては以下が挙がっています。
・脂肪燃焼
・糖尿病予防
・老化予防
ポリフェノールの吸収効率は悪く、
緩徐な吸収が報告されています。
また、吸収が悪くとも腸内細菌により代謝され、
吸収が促進されることもわかっています。
つまり腸内環境が悪いと吸収量がさらに下がり、
肥満や糖尿病、動脈硬化の原因となるのではないかと考えています。
前回も書きましたが、腸内環境はあらゆる疾患と関わっていると考えられ始めています。
カフェインもほぼ同様ですが、脳細胞の保護や血栓の抑制、リラックス効果、疲労回復効果等も報告されています。
近年パーキンソン病患者の血中カフェイン濃度が低下しており、発病や進行との関連性が指摘されています。
しかし過剰摂取により、片頭痛の誘発や心疾患発症率増加、総死亡の増加等も報告されており、注意が必要です。
トリゴネリンは熱に非常に弱く、浅煎りでも殆どが変性してしまいます。
しかし近年、摂取により記憶力の改善が示唆される報告があり注目を集めています。
まだまだ可能性の段階ですが、
アルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβを解くのではと考えられているようです。
3.推奨される摂取量
カフェインについては、
欧州食品安全機関(EFSA)は一日400㎎未満を推奨しており、
レギュラーコーヒー4-5杯がこれに該当します。
他に関しては特に推奨量はなく、
まだまだ精査段階となっています。
それでは